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「竹と農の学校」 タケトノスクール

竹を活用した農法をみんなで実践。TEGOの新たな挑戦タケトノスクール。

■竹と農の学校のはじまり

TEGOは放置竹林問題に取り組むという目標を掲げ、西日本豪雨災害で竹林が崩れたことをきっかけに始まりました。

あれから数年が経ち、さまざまな方々との出会いの中で、竹を農業に活かす方法を知る機会も得ました。その中で竹チップを使った堆肥など、農業に関連する製品の研究も行ってきました。ただし、私自身は農業については素人です。しかし、食糧危機や化学肥料の原料不足や値上がりといったニュースを見ていると、これは他人事ではないと強く感じるようになりました。

竹を使った農法は世の中にさまざま存在しますが、農業の専門家とともに竹を活用した農法をみんなで実践することで、より多くの竹を活用し、自然な農法による農業が実現できるのではないかと考えました。そのために、「竹と農の学校」(タケトノスクールと呼んでいます)を立ち上げることにしました。

まず、私たちは広島の特産品であるレモンに特化したレモンクラスを始めることにしました。なぜレモンなのかというと、私がTEGOを始めるきっかけとなった経緯が関係しています。最初にTEGOの竹チップを採用してくださったのは、「とびしま柑橘倶楽部」の秦さんでした。秦さんと私たちは竹チップを実験的にレモン畑に導入し、雑草対策だけでなく、レモンの生育にも良い影響があることを発見しました(竹チップを使うことで土中温度が保たれ、葉も元気になるなどの効果があります)。

竹チップを用いることで、レモンの栽培環境において好循環を生み出すことができるのではないかと考えています。竹チップを利用して、他のレモンと差別化された元気なレモンを育てることができれば、新たなレモンのブランド作りにも貢献できるでしょうし、収量の増加によって農家の収入向上にも寄与できるかもしれません。

しかしながら、現在、レモン農家の高齢化は深刻な問題となっています。私たちの「竹と農の学校」でレモンの栽培技術を学んだ皆さんが、就農し、レモンや柑橘に対する情熱を注ぐプロフェッショナルな人材となることで、レモン栽培の普及に貢献していきたいと考えています。

■竹と農の学校 レモンクラス

竹と農の学校 レモンクラスは、講師に菅原オレンジ農園&広島ミニヤギ牧場代表 菅原常司さんをお迎えし2022年11月にはじまりました。
菅原さんは農業と畜産を複合させた自然循環の農業を実践し10種類以上のレモンや柑橘を栽培されています。

月1回(全8回)のコースで、菅原オレンジ農園で実技をメインにレモン栽培を学ぶカリキュラムで実施し、レモンを苗木の育て方から販売、これからの農業のあり方まで一気通貫で学び、竹チップ堆肥などの有機栽培でのノウハウを付け加えると言う全国でも類を見ない学校となりました。

■第1期生 修了

2023年6月、1期生が修了課程を終えました。
菅原さんの指導のもと得た知識や技術を実践し、レモンや柑橘にあくなき情熱を注いで素敵な農家さんになられると思います。

私たちは、レモンの栽培技術や竹の活用方法を通じて、持続可能な農業の実現に貢献することを目指しています。
そして、農業への参入を考えている人々にとって、レモン栽培が魅力的な選択肢となるような環境を整えていきたいと思っています。

私たち、TEGOの挑戦は続いていきます。

TEGO

タケトノスクール

竹を使った農法は世の中にさまざま存在しますが、農業の専門家とともに竹を活用した農法をみんなで実践することで、より多くの竹を活用し、自然な農法による農業が実現のため立ち上げた「竹と農の学校(タケトノスクール)」。講師には菅原オレンジ農園&広島ミニヤギ牧場代表 菅原常司さんをお迎えしています。

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